@article{oai:uuair.repo.nii.ac.jp:00013715, author = {大関, 健一 and OHZEKI, Kenichi and 青柳, 宏 and AOYAGI, Hiroshi}, issue = {73}, journal = {宇都宮大学共同教育学部研究紀要. 第1部, The Research Bulletin of the Cooperative Faculty of Education Utsunomiya University. Section 1}, month = {Mar}, note = {text, 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper, 子どもたちは「傷つきやすさ」をもっている。「傷つきやすさ」とは、子どものもつ感受性である。そのゆたかな感受性は、子どもたち自身の生を彩りゆたかなものにしてくれる。また、それは子どもの心の成長に欠かすことのできない大切なものである。一方、私たち大人は、時に社会の中で、〈ひと〉として生きるために〈ひと〉に縛られ、自らの作り上げた「意味」に囚われ生きる。自己に執着し、本当の意味で「他者と出会う」ことができず、孤独に苦しむ人々も少なくない。子どもたちは、そんな私たちの「苦しみ」さえも感受してしまう。子どもたちのもつゆたかな感受性によって。 本稿は、町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』をとおして、私たち人間が抱える普遍的な「苦しみ」と、それをケアする子どもたちの感受性について考える。そこに見えてきたものは、子どものもつ「傷つきやすさ」、意識を越えて他者の痛みを自らの内に宿すという在りかた、それによって開かれる「意味」の世界以前の世界、「他者と出会う」というケアの地平だった。}, pages = {185--203}, title = {「他者と出会う」というケアの地平へ―町田そのこ『52ヘルツのクジラたち』をめぐって―}, year = {2023}, yomi = {オオゼキ, ケンイチ and アオヤギ, ヒロシ} }